戸倉がお届けするおやすみ工房のブログ〝金曜日の日記〟
昨夜は〝おやすみ工房〟をお聴きくださりありがとうございました。
今回は月末恒例の企画、作品をアレンジしたバージョンをお届けさせて頂きました。
曲は3月に生まれたセレナーデ、
最終電車
桜に
みかんのサイズ
以上3曲をお届けしました。
さて、今年に入ってからこのようにアレンジした作品をお届けして9曲となった。
そして今回も菜緒の打ち込みの作品が1曲。
「みかんのサイズ」
2月は「豆キライ」が打ち込みで作られていたがやはり菜緒の打ち込みのアレンジはなんとも言えない世界を作り上げる。
特に今回の「みかんのサイズ」には驚かされた。
始まった時のイメージが最後には全く消えてしまう。
まさに明から暗へと展開していく。
そして打ち込みならではの音をたくさん使っているのだが、彼はベースに関してはその逆で打ち込みらしからぬアップライトのベースの音を使うのも特徴。
りかが先日リリースした「春になれ」もそうだ。
この辺りはこだわりらしい。
特にリズム系の音がユニークだ。
しかしこの「みかんのサイズ」?
何なんだろう?
このタイトルはりかが深く考えて付けたものではないのだろうが、この様なアレンジで聴くとあえて何かあるのではないだろうかと考えさせられてしまう。
もっと深く込められた意味、メッセージがあるのではと?
そこでアレンジをした菜緒に聞いてみた。
答えは、
「何も無いです。ただタイトルに負けたくなかった。」
と?
まあ彼らしい。
しかしこの歌詞の後半、「衣替え~お母さんの思い出が飛んできた」まではとてもいい。
その部分を菜緒はどんどん暗く展開していく。
最後は悲しい歌に変えてしまう。
そこで改めてこの歌には何かあるのではと考えてしまった。
しかし分からない?
この〝おやすみ工房〟で変なセレナーデが生まれたとだけで置いておこうとやっと決心した。
しかし「最終電車」を聴くと救われる。
電車の中を舞台にした曲なのだが、この歌詞を電車に乗っているような軽快なアレンジで聴かせてくれた。
途中でテンポが早くなり、電車が止まるところで元のテンポに戻る。
これは続きをもっと聴きたいと思ってしまった。
そして「桜に」。
これは桜に贈るメッセージソングなのだがこのオケはまあ菜緒らしいというか〝おやすみ工房〟らしいのではと思う。
この「桜に」のBメロにあたる「みんなが見ている~」からのメロディーはこういうアレンジにすると映える。
スタンダードな雰囲気を出してとてもいい。
だからあえてこういうアレンジにしたようだ。
さて、3月のこの3曲、よく出来ていると思う。
全てが全く違うカラーで出来ているってのがとてもいい。
この辺りは菜緒の音楽性なのだと思うが、菜緒を手伝っているスタッフ達も音楽をよく知っている連中ばかり。
開いていない引き出しはまだまだあるようだ。
だからみんな楽しんで作っている。
そして最後に面白い事をひとつ。
菜緒が、
「みかんのサイズはこのままではいけないので普通のサイズ?のアレンジにしなくては!」
と言っている。
さて、どうするのだろう?
「みかんのサイズ」はこのままで終わらないようだ。
ただでは終わらない〝おやすみ工房〟をこれからもよろしくお願い致します。
戸倉
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