戸倉がお届けする〝おやすみ工房〟のブログ〝金曜日の日記〟。
昨夜は〝おやすみ工房〟をお聴きくださりありがとうございました。
今回は全て応募で届いた三つのワードでセレナーデが生まれました。
ワードは、
「花冷え」
「鳥肌」
「友情」
の三つでした。
そして生まれたセレナーデは、
「明日は君の入学式」
でした。
ワードを送って下さった方々には感謝致します。
ありがとうございました。
さて、今回もまた季節にピッタリの曲が生まれた。
それもこの三つのワードから「入学式」が出てくるとは思いもしなかった。
今回は天埜めぐみが菜緒が考えた最初の歌詞を上手く繋げたと思う。
「季節を戻す」で過去を振り返るその景色がいい。
子育ての風景を見せてそれを入学式に繋げる。
そこで「友情」が自然な形で当てはまる。
こういう曲が生まれるというのも〝おやすみ工房〟の奥深さなのかと思った。
「明日は君の入学式」は〝おやすみ工房〟にしっかり足跡を刻むセレナーデとなった。
そして今回から菜緒もガットギターをラインに繋いでではなく、アコースティック・ギターをマイクで拾って弾いている。
それがとても良かった。
ラインに繋いだギターの音よりマイクで拾った音の方が自然なエアー感もあっていい。
実はこの〝おやすみ工房〟も色んなことでまだまだ試行錯誤して収録している。
今回はその試行錯誤のひとつを紹介します。
菜緒がいつも言っていることだ。
決められた時間の中で作るので、曲のkeyを最初に決めて曲作りをしているそうだ。
基本的にkeyを〝C〟〝D〟〝E〟〝G〟〝A〟から選んでいるそうだ。
菜緒が言うには、ギターを弾く自分の感性でkeyによって曲調が変わるそうだ。
〝C〟で作るとなぜか〝C#dim〟と半音上がることはあまり無いが、〝G〟で作ると〝G#dim〟になぜか半音上がりたくなるそうだ。
また〝D〟で作るとなぜか〝A/C#〟に行きたがる自分が居るそうだ。
そして〝E〟で作るとなぜかブルースになって〝E7〟に変えて〝A7〟となるか、〝E〟から〝Bm〟に行きたがる自分も居るそうだ。
彼は、ギターは鍵盤楽器とは違って6弦という決められた上でコードを抑えるのでkeyによって響き方が変わるからからでもあると言う。
私も少しギターを触るのでなんとなく分かる。
そして彼はベースとして使う弦が変わることも大きいと言う。
keyが〝C〟ならルートの〝C〟がギターの5弦の3フレット。
〝G〟なら6弦の3フレット。
〝E〟なら6弦の開放弦。
〝A〟なら5弦の開放弦。
〝D〟なら4弦の開放弦。
これはローコードで考えた場合なのだが、コードの音がそれぞれ太くなったり細くなったりと変わる。
そして菜緒が試行錯誤していることはワードによってこのkeyを使い分けて考えているそうなのだが、応募で届いたワードはでは統一性が無くなるので迷うそうだ。
今回は最初に届いたワード「花冷え」で頭が〝E〟のkeyになっていたそうだ。
それもキレイな響きのオープンハイコードで作ろうと決めていたそうだ。
最初の〝E〟〝F#m/E〟〝G#m/E〟という流れがまさにワード「花冷え」から思い浮かんだ流れだという。
しかし「季節を戻す」以降、転調して〝C〟のkeyにして展開を変えているあたりが面白い。
毎回こうやってセレナーデが生まれているのだが、曲を付ける菜緒はワードから思い浮かぶイメージでkeyを決めているが、そのワードのイメージがばらばらになることが多いので毎回試行錯誤しているという。
だから転調して展開を変える事が多くなっているので、それをなんとか一つのkeyで曲を作りあげたいと思っているそうだ。
このように毎週試行錯誤して決められた時間内に〝おやすみ工房〟のセレナーデは生まれている。
今回はちょっと専門的な事を書いてしまったが、菜緒だけでなく、りかも天埜めぐみも裏側でけっこう頭を抱えて〝おやすみ工房〟にのぞんでいるようだ。
大変だと思うがぜひ続けていって欲しい。
こんなこと簡単に出来ることでは無い。
それも毎週。
私の生活の中に〝おやすみ工房〟はもう居着いて離れない。
毎週歌が生まれるってとても素敵な事だと思いませんか?
それが〝おやすみ工房〟。
戸倉
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