戸倉がお届けする〝おやすみ工房〟のブログ〝金曜日の日記〟。
今回のタイトルは〝ウクレレな夜〟。
確かにウクレレな夜だった昨夜の〝おやすみ工房〟
お聴きくださりありがとうございました。
応募で届いたワード、
高速道路
愛しい出会い
そして木村菜緒が、
食パン
この全く繋がらないような三つのワードで生まれたセレナーデが、
「駆け抜けた思い出」
ウクレレの音色を生かしたとてもいい曲が生まれた。
その前に歌詞についてだが、
「高速道路に乗らず下道で」で、
りかがトークで言ってるように木村菜緒のひねくれた発想からの始まりなのだが、最後に高速道路が出て来て「思い出が駆け抜けた」と終わらせるあたりは上手くやったなと思った。
しかし思い出の街のパン屋さんで思い出の人と出会って、その思い出の人には子供が居た。
〝おやすみ工房〟のセレナーデは現実的である意味グロテスクだ!
面白い。
さて、ウクレレについてだが、菜緒のウクレレはなんて言ったらいいのかウクレレじゃない。
ギタリストの延長でウクレレを捉えているからか何かウクレレらしからぬウクレレの音色だ。
ウクレレでブルースを当たり前のように弾くのを見ててもウクレレらしからぬウクレレだ。
そして今回の「駆け抜けた思い出」でのウクレレ。
トークで天埜めぐみが、
「そのコードなに?」
と聞くと菜緒は、
「知らん」
と。
このトーク面白いのだが、菜緒らしいと思った。
彼はウクレレを弾く時、ウクレレのコード譜を5度上げたコード譜を見て弾くらしい。
ウクレレでkeyが〝C〟なら〝G〟に直したコード譜を見て弾いている。
ギターのコードの押さえ方で5弦6弦が無いと思って弾いている。
そこからの発想だからなのかちょっと変わったウクレレのスタイルになっている。
そして今回の「駆け抜けた思い出」。
菜緒がトークで、
「横着なウクレレの弾き方を見つけて今日はそれを使いたい。」
と言っていた。
その横着なウクレレの弾き方が最初の、
「高速道路に入らず下道で行こう」
のところと、
「足元には小さな子供が無邪気にはしゃいでいる 君との思い出の中から僕は消えていく」
のところのウクレレの弾き方だ。
そこのところを菜緒に聞いてみた。
その横着なウクレレの弾き方は、3弦4弦は開放にしたまま(押さえず)1弦と2弦だけを押さえて展開させていく弾き方だそうだ。
コードは「知らん」と言っているが、本当は分かっていると思う。
それを知らん振りして、音だけ聴いてこの弾き方を選んだのだと思う。
だから横着な弾き方?
しかしこの弾き方は、ギターのオープンハイコードの響きと同じでとても心地いい。
それにメロディーをつけて歌にしてしまった。
こういうのは面白い。
最近私の周りでもウクレレを弾く人が増えてみんなが「このウクレレ弾きたい!」と言っている。
そして昨夜は「花冷え」とタイトルして菜緒がウクレレのインストルメンタルを弾いた。
これも彼らしいちょっと変わったウクレレの弾き方なのか良かった。
まあ彼に言わせるとこれも横着なウクレレの弾き方だそうだ。
確かに昨夜の〝おやすみ工房〟はウクレレな夜だった。
こういう企画、月に一度はやってもらいたい。
しかし最後に。
毎週毎週色んなことを考えてよくやっていると思う。
そして毎回生まれてくるセレナーデ。
本当に楽しみだ。
菜緒にしろ天埜めぐみ、りかも自分の音楽をやりながらの〝おやすみ工房〟。
絶対に続けていって欲しい。
戸倉
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