昨夜はおやすみ工房お聴きくださりありがとうございました。
リスナーさんが参加しての一周年記念曲「おやすみ工房」も公開、無料配信出来たこと、感謝致します。
こういう作品がこれからも出来るようなおやすみ工房を続けていきたいと思っています。
ありがとうございました。
私もスタッフとしてここまで素敵な作品になるとは思っていませんでした。
5人のリスナーさん、チャーミさん、牛タンムスメさん、彩音ふゆさん、結城ひろしさん、鶴見尚樹さん、ありがとうございました。
さて、この5人のリスナーさんの声をどのようにハーモナイズさせるか!
これには私も加わっての作業だったので、今日はこの話をします。
まず、ステレオなので、コーラスの皆さんの居場所を見つける。
右か左か。
斜め右、斜め左など、皆さんのが映える居場所を決める。
本来ならソプラノ、アルト、テノール、バスの人を選んでコーラスを作っていくのですが、今回はリスナーさんと言うことで、その人の最もいい音域で歌って貰うので、バランスがどうしても片寄ることになる。
そして今回は、歌いやすくする為に皆さんの歌うメロディーを全てフラットにした。
フラットとは同じ音階だけで「いつまでも」を歌うこと。
そしてまず男性2人、結城ひろしさん、鶴見尚樹さんは左右にふってバランスを取るしかない。
お二人には男性特有のパートを同じメロディーで歌ってもらった。
そして彩音ふゆさん、チャーミさん、牛タンムスメさん、この3人のパートを分けてどれだけ厚みを出すかが今回の最も難しいところでした。
しかしこれがまた難しかった。
3人の良いとされる音域がどうしても重なるので、誰かに高いところ、低いところと言う訳にはいかなかった。
だから3人には歌いやすいところを歌ってもらった。
その結果、コーラスの音域は狭くなったが、ここは面白いところで、皆さんの歌いやすいパートなので元気いっぱい!
とてもパワーがあってしっかり音の厚みが出来上がった。
これがリスナーさんならではのコーラスだと思った。
キッチリ決めてやることで生まれるコーラスより、リスナーさん独特なコーラスがここに生まれた。
これがリスナーさんが参加してのおやすみ工房の作品作りの今後に繋がる事だと改めてわかったコーラスだった。
高いところなど足りないところはおやすみ工房のメンバーが歌えばいい。
そう思った。
そう、忘れてはいけないのが結城ひろしさんの〝 合いの手〟だ!
これも良かった。
さて、そこで木村菜緒に、
「あとは足りないところはそちらで頼む」
と託した。
するとだ!
誰かが、いや、木村菜緒の古い友人のベーシストが、
「菜緒からギターを取り上げて音楽をさせると遊び過ぎるから注意した方がいい」
と言った事かよく分かる結果となった。
天埜めぐみが家に居なかったことも遊び過ぎる結果に繋がったようだ。
金沢のスタジオから送られて来る音源!
それはノリノリで歌う、
「いつまでもっ!いつまでもっ!」
そして「ハッハッハッ!」
そしてとんでもない高いところで、
「いつまでもいつまでも」
しかしこれがとても良くて全て「採用」となった!
それで調子にのった木村菜緒は背伸びした初老のラッパーとなり、
「どうしてオレはこんな夜中に熱くなって歌っているおやすみ工房」
「みんなで歌えば怖くない怖くないのは冬のお化け夏の雪だるま」?
「感情のおもむくがままいつまでもそして乗り続ける環状線」?
これはサウンドディレクターのダイスケに書きだしてもらった。
こちらのスタジオには背伸びした初老のラッパー、菜緒が歌ったテイクが残っている。
しかしベーシストが一言、
「おー、やめた方がいいわ!」
の一言で全て「却下」された。
それは良かったと思う。
たしかに木村菜緒にはギターを持たせておいた方が良いと確信した。
そして天埜めぐみが帰ってきてコーラスを入れて高いところだけでなく、歌の前半に花が咲いた。
オンエアーでは間に合わなかったが、配信、YouTube公開で間に合って良かった。
そんな一周年記念曲「おやすみ工房」でした。
参加して下さったリスナーさんを〝 Hi-To-Ko-To〟と言うユニット名にして、これからもこういう企画は続けていきたいと思っています。
さて、その他の今月のセレナーデ、
「二度目の秋」
「ちょっとまって」
「なんとかなるよ」
どれも素晴らしい作品です!
私が思うには「二度目の秋」で歌うりかの歌が最もりかなのては?
その後ろでギターを弾きまくる木村菜緒はやはりブルースマン!
「ちょっとまって」はやはり配信で「りかの時間」に追加して入れたい!
「なんとかなるよ」はストレートな歌詞の歌をよくここまでオシャレに色付けしたものだと!
おやすみ工房ギャラリーサイトに公開していますので改めてお聴きください!
おやすみ工房ギャラリーサイト
https://songs.oyasumikobo.com
最後に、おやすみ工房のりか、天埜めぐみ、木村菜緒はこの番組で収益を得ているわけではありません。
私が思うには彼らがやっていることは生きる力だと思っています。
コロナ禍に始めたおやすみ工房。
そして毎週曲を作り続けて生まれたセレナーデが50曲近くになりました。
そこへリスナーさんが参加して下さったこと。
この事が3人だけでなく、私たちスタッフにとっても大きな力になりました。
木村菜緒が10月最後に書き上げた「なんとかなるよ」が全てを物語っています。
毎週金曜夜に本当に曲が出来るのか?
こういう不安を抱えて番組に取り組む。
コロナ禍の明日を迎える不安を乗り越えるため、強く生きるために、おやすみ工房の3人は最も好きな音楽にあえて不安を与え、それを乗り越えた結果として曲を残して乗り越えて来た一年だったのではと思う。
木村菜緒が言っていた。
「コロナを敵に回して生きていたら今を失う。コロナを隠すように音楽の壁を前においてガムシャラに生きてきたツールの一つがおやすみ工房」
そうなんだろうなと思う。
そして私達もコロナの前、いい意味で余所見させてくれたのがおやすみ工房。
だからなんとかおやすみ工房は続けて欲しいと願う。
戸倉
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