昨夜はおやすみ工房お聴きいただきありがとうございました。
昨夜は3月に生まれた曲を振り返りながらのオンエアーでしたが、ウクレレ弾き語り、ギター弾き語りも入れて月末恒例の内容となりました。
しかしまだ一度しか出演していない新しいメンバー、和奏さんがおやすみするとなにか大きな穴が空いたような気持ちになった。
それほどに和奏さんと言う存在がおやすみ工房の中にもう入り込んでしまったと言うことでしょう。
来週が楽しみです。
今回は私の側に居るある男性のお話しをさせていただきます。
京都に居る私の古い友人と言えばもう高齢者の話しになってしまうのだが、その孫の話しです。
その孫、コロナが影響してなんと大学を辞めてしまったそうだ。
京都から東京の大学に行ったのはいいが、彼は大学に足を運ぶこともなく。自宅でパソコンを前に講義を受け続けることで、彼にとっての大学と言うものの価値観が薄れて来て退学を決めたそうだ。
そこに至るまでにはいろいろな事があったそうだが、そんなことより彼が大学を辞めてからの事を話す。
その彼、なんと今、私の側にいる。
彼はなんと岐阜の山奥に来て私たちの仕事を手伝っている。
それもここに至るまでいろいろあったのだがそれより今を話す。
彼は今、ある膨大な量のデータの整理をしている。
これ、大変な仕事で、実は音楽を最も知っているおやすみ工房の木村頼りの仕事でもある。
朝から晩までパソコンの前に座ってそのファイルの整理をしているのだが、その彼がギターを弾き始めた。
それも一ヶ月前から。
どうしてギターを弾き始めたか?
それが素敵な話しで、今日の金曜日の日記にどうしても書きたかった。
彼には付き合っている女性が東京に居て、今は遠距離恋愛をしている。
先月その彼女がこの岐阜にたずねて来た。
当然彼に会いに。
私も出会ったのだが、なんとその彼女、オフィスにあるギターを見つけて、
「触っていいですか?」
と。
すると彼女、なんとギターを弾き始めたではないか!
それもあいみょんの「マリーゴールド」を。
それを見て彼は、
「なんでギター弾けるん?」
と。
彼は彼女がギターを弾くことを知らなかったようだ。
すると彼女は中学生の頃からギターを弾き始めたそうだ。
それからは家で一人でギターを弾いていたそうだ。
いくら家で一人でと言っても、3年以上弾いているのでなかなかのものだった。
そして男は単純だ。
彼はギターを弾き始めた。
そして彼女はおやすみ工房も一緒に聴いて、おやすみ工房のファンになってくれた。
そして二人はおやすみ工房のある曲をとても気に入ってその曲を二人で練習している。
その曲は「最終電車」だ!
そして今日土曜日、仕事は休みなので彼は朝から「最終電車」を弾いていた。
まだ一ヶ月。
まだまだなかなか難しいようだが、一生懸命ギターを弾いている。
東京に戻った彼女はもう「最終電車」を弾き語っているらしい。
最近こういう出来事があった。
彼女がギターを弾くから彼もギターを弾く。
とても素敵なきっかけだ。
そして彼は言っていた。
「パソコンの前で受ける講義で本当に自分を見失ってしまいました。それは自分に何も無いからだと思いました。」
と。
人と会えないことで生まれる不安がただ者ではなかったとも言っていた。
これでいいのだろうか?
全てそれだったそうだ。
そして大学も辞めて今に至ったのだが、彼女がギターを弾いている姿を見て素直に自分も弾きたいと思ったそうだ。
なんの理由もない。
いつか彼女と一緒にギターを弾いて歌いたいと。
私はその彼女は彼にとって女神だったように思う。
正直に言って、彼は京都に戻って何もしていなかったそうだ。
それを見て私の友人が「何かないか?」と。
そこから始まって今に至った。
さて、彼女は彼にとって女神だったと書いたのには理由がある。
私の側にはおやすみ工房だけではなく、二人の女性シンガーソングライター、そしてミュージシャン、そして楽器もいろいろある。
今彼がやっている仕事も音楽関係。
そしておやすみ工房から毎週曲が生まれてくる。
音楽だらけだ。
だから私は彼に、
「ウクレレかギターでも触ってみたら?」
と、何度も誘った。
しかし彼は見向きもしなかった。
そんな彼が!
彼女がギターを楽しんで弾いているのを見てギターを弾き始めた。
そして今では自分のギターを買うと言っていろいろ聞いてくる。
古希にして「恋愛」の力を見せつけられた。
そして昨夜のおやすみ工房で木村が「実家は近くの方がいい」を聴いて、
「次はコレをやります!」
と言っていた。
久しぶりにいい映画を見たようなそんな気分になった。
そこで今朝早く木村に連絡して、今週の「Weekly Tune」は新しく生まれた曲は無いのでアーカイブということで、「桜に」と決めていたのを「最終電車」に変更することに決めた。
今、若いカップルが練習している「最終電車」をダウンロードして聴いてください。
「Weekly Tune」
さあ、4月のおやすみ工房!
どんな曲が生まれてくるだろう?
そう、りかと天埜のくんのウクレレ・デュオ、小技をきかしてきた!
天埜くん、一週間に一度ではこの小技は出来ないだろう。
これじゃ一週間に3~4日は弾いている様子。
ウクレレ・デュオ毎回やって欲しい。
楽しみだ。
戸倉
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