金曜日の日記
昨夜はおやすみ工房お聴きくださりありがとうございました。
そして昨夜は三つの応募が届きました。
「小さな約束」「手袋」「あれから」の三つのワードを送って下さったリスナーの皆様、ありがとうございました。
どのような事がきっかけでワードを思い付いて送って下さったのかは分かりませんが、ご自分のワードが歌になったことを喜んで頂ければ幸いです。
そしてこの三つのワードで生まれたセレナーデは「小さな約束」。
そして昨夜、私はこの三つのワードが歌で繋がるということにとても喜びを感じた。
私も歳を重ねたのだろう。
古希を目前にしたのか、こうやって人と人の繋がりが作品になることが素敵な事だなあとつくづく思った。
そしていろいろともの思いに耽った。
私も高校生の頃からギターを弾き、シンガーソングライターとしてライブもやっていた時期もあったが、音楽というのはやればやるほどに臆病になることを知り、いつからか音楽を聴ける立場の裏方になって今に至っている。
音楽はやればやるほどに臆病になる。
本当にそうだった。
やればやるほどに自分を知ることになり、特にオリジナル作品に関しては自分を知るどころか、作ることで自分が嫌になることもあった。
しかしそれを乗り越えるには自分から逃げず自分と戦って乗り越えるしかない。
そしてやっと自分のオリジナル作品が生まれる。
私は自分と戦ったが自分に勝つことが出来なかったのでは無く、戦おうとしていた自分と仲良くなって、音楽とはこんなに難しいものだから、裏で支える人も必要だと思って手を結んだのだと都合よく好き勝手に捉えている。
まあ、こういう逃げ上手だからこうやって文章を書くことも覚えたのだろう。
それは私事だからいいとして、おやすみ工房は毎週曲を作っている。
私みたいな逃げ上手からすれば本当にすごいことをやっていると思うのだ。
歌詞を書く三人、そしてメロディーを付ける木村菜緒。
この三人、毎週自分に勝ち続けているからこの番組が続いている。
曲なんて簡単に生まれるものでは無い。
りかと天埜めぐみは歌詞、木村菜緒は作詞メ、作曲、そしてアレンジまで手がけている。
そしてこの三人、おやすみ工房だけをやっているのでは無い。
りかは自分のアルバムを定期的にリリースしている。
天埜めぐみは手作り工房コサエルの運営、商品づくりを、そしておやすみ工房を進行する上では重要な役割を果たしている。
そして木村菜緒はりかだけでなく、若手のシンガーソングライター三人のアルバム制作、楽曲作り、演奏、アレンジと他にも多忙な中でのおやすみ工房なのだ。
たがらおやすみ工房の三人は本当に自分に勝って番組を続けている。
そしてこうやって送って下さったワードを繋げて曲を作る。
古希を目前にした私にとって毎週感動を貰っている。
今週生まれた「小さな約束」はりかの妄想の恋物語で作り上げたいい曲だ。
木村菜緒が上手くメロディーを付けたと思う。
本当に綺麗なコードの流れ。
そしてりかの歌もこのメロディーにハマっている。
その中に送って下さったワードが自然に存在する。
ギャラリーサイトで聴いてみてください。
おやすみ工房ギャラリーサイト
さて、最後に昨夜家内と話したことを書く。
昨夜家内が、
「あんたあの時歌やめて正解やったな。わたしはあかんと思てたわ。」
(コテコテの関西のおばちゃんなのでご了承ください。)
私が「なんでや?」
と聞くと、
「古くさー!と思たわ。何歌ってもな。単なる古くさーやで!」
と。
私は言い返すことなく納得した。
私が昔戦ってた自分が、その時の自分より古くさかったことを今になって気づいた。
そう、私は新しいものを認めようとせず、ブルースも1972年まで!
ソウルも1969年まで!
古い音楽しか聴かなくて、新しい音楽は認めようとしなかった。
自分のオリジナルを作る際はそういう自分と戦っていた。
だから家内の言う通り。
やめてよかった。
おかげで聴くということの楽しさを改めて知った。
そして新しい音楽とも巡り会ってたくさんの音楽を聴けた。
そして今は贅沢に、毎週生まれるおやすみ工房のセレナーデが聴ける。
これでいいのだ。
戸倉
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