21/8/13 「帰りたい」生まれました!

金曜日の日記

昨夜は〝 おやすみ工房〟お聴きくださりありがとうございました。

戸倉がお届けする〝 おやすみ工房〟のブログ「金曜日の日記」更新しました。
良かったらお立ち寄りください。

昨夜は届いたワード、

帰りたい
二度目の夏

木村菜緒が出した

ただいま

この三つで生まれたセレナーデは、

「帰りたい」

そして今回は天埜めぐみが中心になって歌詞を作りました。

「帰りたい」は、最近はっきりしてきた天埜めぐみの世界観がより鮮明になるような曲となった。

「涼暮月」、「可愛いがったってな!」、そしてこの「帰りたい」を続けて聴いてもらいたい。

世界観というものが見えて来ると思う。

その世界観は聴いて受け取って貰えればいいのだが、この〝 おやすみ工房〟を続けて来たことによって、セレナーデだけでなく色んなものが生まれている。

天埜めぐみの歌詞のワールド。

そして知って頂きたいのが、出演者三人の力だ。

まず歌詞を書くことにおいては個々の個性が生まれて来ている。

そして何より、りか、天埜めぐみが曲を覚えるのが早くなっている。

歌詞も長くなり、始まった当初より曲はどんどん難しくなっているが、それをしっかり覚えて歌っている。

この番組は収録なので、キッチリ1時間で出来てるわけでは無いが、歌詞、曲は短い収録時間で作り上げているのは確かなことだ。

〝 おやすみ工房〟1曲目に生まれた「秋なのね」を思い出して欲しい。

そして今回生まれた「帰りたい」。

他にも、
「私の育った町をあなたに見せたい

など曲がどんどん難しくなって来ているがそれを短い時間で作り上げている。

そして短い時間で覚えて歌っている。

特に「私の育った町をあなたに見せたい」はジャズのスタンダードでよく使われる展開を取り入れた曲で、短時間で覚えて歌うのは相当難しかったと思う。

こういうことが出来てきている。

これは凄いことだと思う。

〝 おやすみ工房〟の中で生まれた力だ。

一つ一つのメロディーを追いかけていたらこういう難しい曲は覚えられないのだが、りかと天埜めぐみは木村菜緒が作る難しいコードの響きに慣れてきて、そのコードからメロディーを掴む力が生まれて来ているのだと思う。

それが昨夜の「帰りたい」でわかった。

天埜めぐみが、このコードの流れからメロディーが想像出来ると言った。

これだと思う。

私も若い頃は曲を作っていたので、簡単なコードの流れの中ではメロディーの想像がつく。

しかし〝おやすみ工房 〟の曲ではつかないものが沢山ある。

と言うよりこういうコードは知らないし使い方も分からないからメロディーの想像が出来ない曲が沢山ある。

先程の「私の育った町をあなたに見せたい」などは特に分からない。

出来上がった曲を聴くと確かにと納得出来るが、作る時には立ち会えば相当悩むと思う。

そういうことを繰り返してきているからりかと天埜めぐみに歌を覚える力がついたのだと思う。

昨夜の「帰りたい」。

木村菜緒がこれまでとは違う曲の作り方をすると言ってのぞんでいるが、同じセンテンスを繰り返すのでは無く、歌詞を大きく捉えてコードを繋げて行く作り方。

木村菜緒が言うには、こういうコードが来れば次はこれと言った形でどこまで繋がるかといった形でメロディーを作っていく。

だから後で聴いたらまとまりがなくて失敗するかもとも言っている。

行き当たりばったりでコードを繋げていく作り方。

面白いと思う。

知らない道をどんどん歩いて行ってどこにたどり着くか?

こんな感じでメロディーを作って行って生まれたのが「帰りたい」だ。

そして結果、いい所にたどり着いた。

やはり音をよく知っている菜緒だから出来るのだろう。

そして菜緒が言っているが、思いがけないものを見つけたと。

この曲のKeyは「C」たが、歌詞、
「来年の花火大会にと」
のところでコード「E」を使っている。

そしてこの曲の山を作っている。

菜緒に聴いてみたら、

「ここで山を作りたかったのでメロディーを上の方で探ったらそのコードがEだった。」

と言っている。

そして自分でもこの3度となる「E」の使い方は行き当たりばったりで見つけた使い方なので嬉しかったと。

こういうことがあったようで昨夜の〝 おやすみ工房〟で生まれた「帰りたい」は聴いていていつもと違う面白さがあった。

そして最後の、

「大切な人に会えない二度目の夏」

を作る時、菜緒が、

「今夜はおっしょべ祭り~」

と歌って、この流れを使うと言っている。

しかし全く同じでなくコードの流れを大きく捉えて変えている。

ここはとても面白いところで、いくらテンションコード、転調など使えばコードは無制限にあると言っても菜緒に言わせれば曲によってはテンション、転調など使わずストレートにメロディーを選ばないといけない歌詞もあるので、そういう時は躊躇なく他の曲とダブるコードを選ぶと言う。

やはり彼はこれまで作った曲の流れはしっかり頭に入れているようだ。

だから出来ることなのだろう。

昨夜はそういうところもわかったので本当に面白い〝 おやすみ工房〟だった。

やはり〝 継続は力なり〟だと思い知らされたオンエアーだった。

実は昨夜生まれた「帰りたい」をとても気に入って下さった人が居て、今の時期にピッタリのこの歌詞をもっとアピールしようと言うことになった。

そして昨夜、天埜めぐみに何かそういうものを作ってくれと依頼して今朝出来上がってきた。

それをここに貼り付けます。

コロナ禍、「帰りたい」と思ってられる方は数え切れないだろう。

私たちの仲間のシンガーが昨夜Twitterでこのように呟いていた。

「戻りたくないけど帰りたい。あの頃に。」

この言葉を借りて今回の金曜日の日記は終わります。

戸倉

来週も〝 おやすみ工房〟お聴きください!

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