戸倉がお届けする〝おやすみ工房〟のブログ〝金曜日の日記〟。
昨夜は〝おやすみ工房〟お聴きいただきありがとうございます。
昨夜は月末恒例の企画、4月に、生まれたセレナーデ4曲をアレンジしてお届けしました。
次の順番で、
「明日は君の入学式」
「引越しの朝」
「うちのカミさん大阪のおばちゃん」
「駆け抜けた思い出」
以上4曲でした。
出演している3人、そしてオケを一緒に作っているスタッフ達曰く、
「4週ある月は大変!」
と言いながら楽しんでアレンジした作品を作っている。
基本的に木村菜緒がラフなギターを弾いて録音し長野のみんなに送ってイメージを伝える。
それを元にこちらのスタッフが音を加えていく。
これがオケを作る作業の工程。
それを私は横で見ているのだが、オンエアーした時のバージョンが変わっていくのが面白い。
そして菜緒が言う。
「オンエアーした時は曲の解釈、特にコードの解釈が間違ってたりしていて修正することもあります。」
オンエアーした時のバージョンをまずはしっかり聴き直して冷静に曲を捉える。
これを菜緒だけではなく、こちらで音を加えるスタッフもやっている。
今日はその事を話すことにする。
〝曲をしっかり聴いて冷静に捉える〟
特に〝おやすみ工房〟は限られた時間の中で曲を作っているのでこの作業はどうしても必要なこと。
ただ単に歌詞があってメロディーがあってそれをなぞるだけで曲を捉えて積み重ねているだけでは面白くない。
その辺を木村菜緒もこちらのスタッフもよく分かっているので生まれた曲を大切に扱う。
特にこの4月に生まれたセレナーデ、
「明日は君の入学式」
は内容が深い歌詞なのでみんな相当試行錯誤していた。
この歌詞をどういうスタンスで歌うのか?
みんな母親から子に贈る歌と捉えていたので歌詞が切実に伝わるようにすることを一番に考えていた。
だから余計な音は要らない。
それが試行錯誤する理由になったようだ。
最初はスチールギターが入ってカントリーバラード風になっていたが、このスチールギターが歌詞にぶつかるので却下。
結局ストリングスはチェロを選んで重厚さ選んだようだ。
あとはシンプルにシンプルに仕上げて当たり障りのないオケを心掛けたと言っていた。
音楽ってのは本当にデリケートなものだとつくづく思った。
その腹いせなのだろうか?
「うちのカミさん大阪のおばちゃん」ではみんなが好き放題にやっている。
大阪のおばちゃんはバックでどんな音が鳴っていようがそんなの気にせずに我が商店街を行く!
入学式が明日に迫って思い出をを紡いでいる母親とは真逆の存在。
天埜めぐみの隠れた才能にひくほどに驚かされた瞬間でもあった!
4月に生まれたセレナーデもこうやって考えるとなかなか面白い。
「引越しの朝」の
~どうしようどうしよう~
が頭から離れない。
たしかによくあることを歌にしているが、ワードを入れる関係で最後は、
~ワープして温泉に行こう~
どうしてこうなる?
そういう歌詞が生まれるのも〝おやすみ工房〟だ。
「駆け抜けた思い出」
どうして食パンを選ぶのか?
最近食パン専門店が近所にたくさん出来ているから。
時代も変わったがその変わった時代を都合よく利用するのも〝おやすみ工房〟。
久しぶりに出会った昔の恋人に子供を作ってしまうのも〝おやすみ工房〟。
限られた時間というものが作り上げる世界!
それが〝おやすみ工房〟なんだなと今回の4作品を聴いて思った。
そして。
木村菜緒と天埜めぐみが関西弁で!
りかが小松弁で!
これも面白い。
りかも最近はどんどん前に出て来るようになったので面白い!
昨夜の4曲は〝おやすみ工房〟のギャラリーサイトにて聴けます!
改めて聴いてください!
最後に。
十三出身のリアルなうちのカミさん、
「関西人に流れてる血は怖いな~」
と一言。
戸倉
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