戸倉です。
〝 おやすみテリア〟お届けします!
今回は〝 おやすみ工房〟ネタ!
おやすみ工房 がクリスマス(25日夜22時)にオンエアーされる!
これでおやすみ工房も今年12曲のセレナーデを作ったことになる。
そしてこの12曲目がクリスマスソング。
ドラマチックな今年の締めくくりだな!
さて、この〝 おやすみ工房〟についての面白いお話し。
この番組で曲を付けてるのは木村菜緒なんだが、彼が面白いことやってる。
番組内でつくる短い曲と言っても1週間に1曲となれば大変だと思う。
そこで彼は運に任せてやってることがある。
それは作曲において。
3つのワードを入れて歌詞を先に作ってからメロディーを付けてるいるのだが、木村菜緒はそのワード、歌詞がどんなものになろうと作曲において、運に任せて決めてかかっていることがある。
それは曲がどのような始まり方をするかということだ。
こういう番組では音符をひとつずつ置いていく作り方ではなく、コードを決めてそのコードからメロディーを探って作っていく。
これが一番作りやすいのだと言うことはよく分かる。
しかしこういう作り方をしていると、まず最初のコードを選ぶのだが、コードの数にも限りがあるので毎週曲を作っているとどうしても同じような流れになることを防ぎたい。
そしてまずは曲の始まりだ。
一般的な始まり方は1度のコードから始まるが、毎週曲を作っていると、この一般的な1度から始まることも避けるという手を使っている。
そして、その始まりのコードをどれにするか?
菜緒は、毎回では無いが、1度から始まる曲が続いて、そろそろ何か変化をと考える時に運に任せるらしい。
その運に任せた決め方が面白い。
それはスマホの「サイコロ」という、単なるサイコロを振るアプリを使って決めているそうだ。
それで菜緒にその理由を聞いた。
それを聞いて私は「あった、そうか!」と納得した。
サイコロは1から6の目しか出ない。
この1から6をコードの1度から6度と考えたらたしかになと思った。
(#、♭は除いて考える)
菜緒はサイコロで出たこの1度から6度のコードを曲の始まりに決めていた。
サイコロに無い7度、キーがCならBだが、たしかにあまり最初のコードとしては選ばない。
7度から始まる曲は無いとは言わないが、1度から6度のコードからの始まりはなんとかなるというのが菜緒の考えだ。
そのサイコロで選んだ曲が次の二つだ。
「おじいちゃんとの思い出」は3度から始まっている。
「寒いね」も3度から始まっている。
菜緒は、
「なんでか3が2回で。これも困る。」
と言っていた。
彼は楽しんでやっている。
さて、楽器を弾かない人にはなんの事かと思われるだろうが、菜緒はその日の曲の始まりを「サイコロ」というアプリで決めて〝 おやすみ工房〟に取り組んでいることがあるってことだ。
この気楽さがあるからやれるんだと思う。
木村菜緒というのはたしかに繊細な曲を書いているが、実はこういう大雑把な人間だと言うことだ。
まあ今回の〝 おやすみテリア〟はちょっと難しい話もあったが、〝 おやすみ工房〟の裏側を少しご紹介させていただきました。
戸倉
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